のれんが活躍する場面

循環型の石油物質と暖簾への再活用

のれんを製作する前に考えたいことペットボトルは軽く持ち運びがしやすく、常温では変形などをしないので
安定した素材になります。コンビニエンスストアや自動販売機などでも
手軽に購入出来て、飲み終わればゴミ箱に捨てて軽いので持ち運びも簡単です。

ペットボトル

その反面で石油資材を使っているために、今まではリサイクルが
簡単ではありませんでした。超高温で燃やさなければ有害物質が出てしまうなど、
デメリットも少なくありません。

海外に燃料の需要として輸出されておりましたが、環境問題の懸念から
段階的に輸出も少なくなっております。

現在注目されているのが最新の技術を使った、再利用の方法です。
分解して粉砕してから糸状に加工して、再生ポリエステル素材にしてから
製品化を行うのです。

ポリエステル自体は軽くて丈夫で長持ちしますし、染色性も良いためにアパレルなどへの転用が期待されております。
リサイクルペットボトル素材を使い、暖簾やミニタオルなどのオリジナルオーダー製作をする流れも出来つつあるのです。


 

暖簾にはカラフルな染色を行い、撥水加工をするので野外での利用もしやすくなっております。
耐紫外線加工などで、色褪せも防いでくれます。暖簾ならではの長所やメリットと
リサイクルのサイクルが組み合わされば、こうして循環型の消費と需要を生み出すことが出来るのです。

暖簾の役割と可能性について

暖簾は日本では古くから使われてきて、自分の家の屋号だけではなく家紋などと一緒に使う、
宣伝兼ブランドのアイデンティティの役割がありました。

のれんでブランドの演出

自社商品に自信があるからこそ看板に利用して、お客様に需要を喚起する役目を持っていたのです。

現在ではこうした習慣は薄れつつありますが、自社ビルの屋上に看板を設置したりなどや、
店先に掲げたりフロアマットにロゴなどをプリントするなど、併用して使われるケースも少なくありません。

老舗ではオリジナルの暖簾を大切に受け継ぎ、古くなると新調して役目を終えた暖簾は
大切に収納されて保存されるそうです。ブランドとそこで働く人を守ってきた証であり、
お客様にご愛顧頂いた証明が古びた姿には刻み込まれております。

日本では屋号や家紋が大切にされますし、海外では紋章やロゴなどが大事にされるのです。

どれも近しい意味合いがありますし、その背景には信頼やプライドが積み重なっていることは間違いありません。
顧客の立場で購買行動をするのならば、老舗であったり信頼性の高い方を同じ値段ならば選ぶ人が多くなります。

ブランディングは信頼や高品質を保持していることの、優先的なアピールポイントなのです。